ヤマイの反省の話題

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ヤマイの反省の話題

エロ漫画家の苦悩と反省のおはなし

萌えキャラとは無分別でしかも弱い侵略者だったのか

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の中のどんなグループにもそのグループの中でしか通用しないルール、雰囲気、用語といったものが存在します。それはそのグループの目的を果たすために必要不可欠なものですし、そういったものがある空気がまた心地よいものだったりもするものです。

 でもそれが世間一般や、別のルールを持った異なるグループと接触した時には摩擦が起こり、激しい対立を引き起こしたりするものです。自分たちのルールをあまりにも当たり前のものとして捉えすぎたりしているとその対立がなぜ起こったのかも分からないままに闇雲に相手を敵視してどんどん泥沼にはまっていきます。

  こういう話をそのまま今日の世界情勢に持って行くことはたやすいのですが僕の手には余るのでもっと身近な話題を考えようと思います。例えばもう皆さんすっかりお忘れだろうとは思いますが、例のエンブレム問題、あれなんかもあれをデザインした人とその一派の中ではごく当たり前で気持ちのいい方法論で作られたもので、「エンブレムのデザインをあそこから引用してくるとはさすがっスねー」みたいな粋でおしゃれな会話をしちゃったりなんかしちゃったりして和気あいあいと盛り上がってたんじゃなかろうかと思うわけです。そうやって気の合う仲間たちと盛り上がっている間はそれが世間一般では「盗作」とみなされる可能性があるなんて思いもよらなかった可能性もあるよなあ、なんてことを思うのです。

 

と、ここまでは全くの他人事ですが多少なりとも自分の心に届くレベルの出来事として今各方面で起こっている、いわゆる萌えキャラが女性サイドからノーをつきつけられている問題もそういう独特の約束事を持ったグループと世間、もしくは異なるグループ同士の接触がもたらした出来事なんでしょうね。

 僕は心情的には萌えキャラを送り出したサイドに寄り添っている方ですからこうした問題を取り扱った記事を戸惑いを感じ、理解されないことを嘆きつつ読んだのですが、ああいった萌キャラが世間一般には理解されにくい特殊な言語で記述された存在であるというのも一応分かってはいるつもりなのでしょうがない所もあるのかなと諦めの念もいくらか持ち、そしていささかばかりこうした問題が表面化したことを面白がる無責任な気持ちも抱いたのでした。

 

      

【女の子】「ぼくのかんがえたさいきょうの碧志摩メグ」イラスト/山井逆太郎 [pixiv]

  だからついこんな絵を描いたりしました。

 

えキャラを送り出した人々にはおそらくこれっぽっちの悪意もなかったでしょう。それどころか大いなる善意と願いを込めて彼女たちをお披露目したことでしょう。

 自分たちの世界における最上級のもてなしが別の種族にとってはとんでもない無礼なふるまいだった、要はそれだけのこと。地球のあらゆる場所で起こっていることなんでしょう。いち傍観者としてならそこで話を終わって皮肉な警句の一つも吐いておけばかなりかっこいいのですが、前述の通り気持ち的には萌えキャラサイドなので、これもまあ他人事と言っちゃ他人事なんですが何だか困った気持ちになってしまいます。

 こちら側に悪意がないだけに何かドス黒い感情が根底に動機としてあるなんて指摘されるのは気分が良くないものですし、こういう問題で大手マスコミ等の世間様はまず萌えキャラサイドを応援してくれない、こちらが圧倒的に弱者であるという被害者意識も持ってしまいます。

 こちらが自分たちの空気を際限なく外の世界に拡張できると思い込んだ無分別で滑稽な野蛮人であるというのは認めるにしても、じゃあ糾弾している連中はどうなんだなんてことも少しばかり思います。彼らはこちらが表立って反論しにくい大目的を掲げ、それを妨害する敵としてのみこちらを解釈しようとします。どこまでいっても相手を自分たちの土俵に引っ張り上げ、自分たちの言葉で相手を書き換えようとしてくるからどうしたってこちらに勝ち目はありません。萌えキャラサイドとやっていることはそれ程変わりがなくて、ただやり方が上手いってだけじゃないのかと、少しばかりひがみも含んだ思いも持ってしまうわけです。

 

ういう文化侵略力というか、社会洗脳力と言えばいいのか、そういう力、あるいは小ずるさが残念ながら萌えキャラ側には圧倒的に不足しているようです。その力が果たして努力すれば身につくものなのか否か、僕にはちょっと分かりかねます。でもなんとかしてそういう力を増強して欲しいところです。

 世間からは隔離された所で後ろ指をさされつつも空気感を分かっている者同士で萌えキャラの存在を楽しんでおけば無難なんでしょうけど、でもそれだけでは面白くない。できれば許容される範囲での摩擦を引き起こしつつ世間様に彼女たちが受け入れられるようになってほしいと思います。そして彼女たちが街に当たり前のような顔をして存在することの違和感をニヤニヤしつつ楽しみたいです。

 そういったことを求めて世間一般で返り討ちにあった挙句、逃げ帰った本来の居場所すら蹂躙されるなんて事態にはなってほしくないですが。

 

 最後に冒頭の4コマ漫画について。これは以前「ジョナサン山田」という名前で描いた作品のリメイクであります。ジョナサン山田名義のバージョンが短期間ネット上で発表された可能性がありますので、万が一それをご覧になったことがあるという方には僕は描いた当人であって決して盗作ではありませんよと弁明させて頂きます。