ヤマイの反省の話題

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今週のお題「私のテーマソング」

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っぱしの音楽好きのつもりでいた僕ですが、「私のテーマソング」というお題で何か書こうと思った時に変に身構えてしばらく手が動きませんでした。普段音楽を聴いて何か感じてもそれをきちんと言葉にするといったことをこれまでしてきませんでしたし、何より僕が自意識過剰だからです。というのも僕は日頃洋楽を聴くことが多いもので、このお題で真っ先に頭に浮かんだ何曲かもやはり洋楽だったのですがそれと同時に虚空の彼方から「英語もろくにわからないくせに洋楽がテーマソングだってプークスクス」という声も聞こえてきましてしばし身悶えして何も書けなかったのです。

  でもまあそんな声をいちいち気にかけていたらそもそもブログなど書いていられませんし、それに歌詞だけが音楽の全てというわけでもありますまい。確かにそれらの曲を初めて聴いた時に歌詞は分かりませんでしたが心を揺り動かされ、その後も僕の心に寄り添って慰めたり励ましてくれたのも事実でありますからして、勇気を振り絞って構わず書いていくことにしましょう。今回のために「音楽」というカテゴリーも作りましたのでこれを機会に時折音楽についても書いていこうと思っていますのでその肩慣らしのためにも。

 

は四人兄弟の三番目でして、他の三人は昔からそれなりに音楽を聴くことにお金を使っていて常に絶えず家のどこかで音楽は鳴り響いておりました。それを傍で聞いている僕も何となくそうした曲達を覚えてしまったりしていたものでしたが、僕自身はどういうわけか、あるいはそういう環境だったからか高校を卒業するまで音楽のためにお金を使ったことがありませんでした。大学生になり、ある程度自由に使える金額も増えてようやくレコード屋やその頃はまだ大半が個人経営のお店だったビデオレンタル屋のCDコーナーに立ち寄るようになりました。自分のアンテナの感度を目一杯上げ、自分の好みに合い、そして何より兄弟たちがまだ聴いていないものを見つけようとしていました。そんな中でこれから紹介させて頂く曲に出会いました。

 事前に曲をラジオなどで聞いたとかいうわけではなく、店頭で見かけた名前に呼ばれるようにしてどんな音が飛び出すやら全く見当もつかず手にとったものですから、どうなることかと不安に思いつつディスクをトレイに乗せたところ、そのアルバムの三番目に入っていた曲はそれ以来僕のテーマソングの一つとなったのでした。

 

                      
                      Morrissey - "Everyday Is Like Sunday" (Official ...

 

 そしてこちらの曲もまたそんなふうにして全く予備知識のない状態で店先で出会いまして、今でも折りに触れ僕の頭の中で鳴り出すのであります。

                      
                      The The-This Is The Day - YouTube

 あらためて聴いてみると傾向は違うもののどちらも明るい中にもどことなく寂しさの漂う曲調で、そしてある種の閉塞感やそこから脱したいという思いを歌っているようです。それはその頃の自分にとってはさほど差し迫った人生のテーマではありませんでしたがこれらの曲のどこか寂しげな所に惹きつけられたのは間違いないと思いますし、今の自分にとってこそ切実なメッセージがあるようにも思えてきます。

 いやもちろん当時も今も「歌詞に共感」なんて軽々しく言えるような語学力は持ちあわせてはいませんけどね。少なくとも洋楽を聴いていることを殊更にひけらかしたくなったりそのことで他者に対して優越感を抱いたりするようなおとしごろの話じゃありませんし、こうした曲に出会った頃の僕にはそういうのをひけらかしたりどんな音楽を聴いているか比較して優越感の種にできるような友達もいませんでしたから…、というところで何卒お許し頂きたいところです。

 

うも「テーマソング」ということで、少し身構えてしまったようです。単に好きな曲というだけではテーマソングとは言わないかなあ、なんて思ったりして考えこんでしまいました。自分の人生の重大な局面でこの曲に救われましたとか、こんな素敵な曲にまつわるエピソードあるんですよといったことを書ければよりお題にふさわしい内容になったと思うのですが、まあそういう話も仕込んでいませんしねえ。

 もしかしたら大事なイベントがたくさんある思春期に日本語の、そして前向きで心を奮い立たせられるような歌詞の曲を自分のテーマソングにできていたら僕の人生は今とは全く違ったものになっていたのかもしれません。音楽にはそういう力があると思いますし、そうやって考えていくとなるほど確かに今回紹介させて頂いた曲はある意味まさしく今の自分のテーマソングであるな、と思ったりした今週のお題でした。