ヤマイの反省の話題

ヤマイの反省の話題

エロ漫画家の苦悩と反省のおはなし

フリーのペイントソフト「Krita」をまだどうにか好きでいられています

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つもながら記事の内容と漫画の内容はKritaで描いているという以外何の関係もありませんが、いつかはこういう「自分の所在」なんてテーマで何かかっこいい文章を書いてみたいものです。

 

 

リーソフトながらとても高機能でやりようによってはプロの方の使用にも十分耐えうるのではないかと思われるペイントソフト「Krita」のお話ですが、前段として僕のパソコン環境の話を少々。

 僕はこのKritaをLinuxのパソコンに入れております。ディストリビューションはここしばらくXubuntu14.04LTSにしておりましたが先日16.04LTSへの直接アップグレードが可能になったので早速敢行したのであります。ところがこれがどうも調子が良くない。無理やり我慢しようと思ったらできなくもないが全く無視もしにくい不具合がところどころ散見されるのです。OSのアップグレードというのは元々いささかのギャンブル要素を持つものであるようですし、これらが果たして今後のアップデートで解消されるようなものなのか、僕のマシンが少々古いのでそれゆえのマッチングの不適合でどうにもならないものなのか判定できる知識も持ち合わせていない。そんなわけでしばし悩んだ末、14.04に戻すことを決断したのでした。

 しかしただ同じXubuntuの14.04に戻すのも面白くないし、Xubuntuの場合LTSのサポート期間は三年でありまして、2014年リリースの14.04を使い続けるにはちょっぴり不安があるといったことも考慮しましてもう少しサポート期間の長い別のディストリビューションに乗り換えることを思い立ったわけです。

 そんなわけで現在Ubuntu14.04ベースのLinux Mint17.2を使用しています。Linux Mintを使うのは久しぶりで色々思うところもあり、それについても何か書いてみたくなりましたがそちらは別の機会にということでそこにKritaを入れてみたというところから本題であります。

 

Kritaのバージョンについて、少し前に最新の3.0が正式にリリースされたところでしてこちらにも大いに興味をそそられますが前述の通り自分のハードが少々古いことなども鑑みて安定性を重視して今回も2.9をインストールすることにします。今回もこちらの過去記事にてさらっと書いた手続きを踏んで導入しました。

 

yamai-manga.hatenablog.jp

 Xubuntuをアップグレードした際に確認したのですが、16.04では標準のソフトウェア管理ソフトからKrita2.9を入手できるようです。外部のリポジトリを導入するやり方はセキュリティ上の不安もあるようなので、本来は必要なソフトを正式のリポジトリのみから手に入れられるならそれに越したことはないのであります。Kritaのために多少の不具合は我慢して16.04を使い続けるのもひとつの選択肢だっただろうかなんてことも少し思います。

 それはさておきKritaをインストールして早速試しに冒頭の漫画を描き始めてみたのですが、そこで困ったことが起こりました。妙に重い。手の動きにブラシが全く付いて行ってくれないのです。こうした現象は上記の過去記事の時点でも既に発生しておりましてその時はブラシのツールオプションのタブを開いて「基本平滑化」を「平滑化なし」に切り替えるとちゃんと描けるようになっていたのですが、今回はそのやり方が通用しませんでした。

 対応策を求めてネットを探し回りまして、今回は特にこちらの記事を大いに参考にさせて頂きました。Kritaのことを知りたかったらとりあえずこちらを見ておけば間違いのない、ありがたい情報満載のブログであります。

sp-cute.hatenablog.com

 「設定」メニューから「Kritaを設定」を選択、設定画面を呼び出し「表示」の項目をクリックしてOpenGL周りの設定をいじります。そもそもそのOpenGLが何なのかよく分かりませんが、ようはグラフィック関係のアレやコレを司っているソレのようでどうも画面効果のためのナニが何らかのリソースをアレしているせいでブラシが重いということのようですね。

 上記の記事を参考にあれこれ試した結果、僕の場合はOpenGLをオフにしなければ動作が改善されませんでした。ともあれこの措置によって常時滑らかにブラシが動いてくれるようになったことには大いに満足したのですが、若干の犠牲も伴いました。

 OpenGLというのがグラフィック関係のアレであり、それをオフにしたからだと思うのですが画面の拡大縮小、回転などの操作がが何だかやたらカクカクするようになってしまったのです。回転や拡大縮小を意図した所でピタッと止めるのに少しばかり慣れが必要になりましてちょっと困ったことにはなりましたがまともにブラシが反応してくれることには代えられないというわけで、ここは我慢することにしました。

 この動作の重さは当然のことながら扱うデータの大きさによっても変わってくるようです。

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 こちらは現在制作中の一枚絵です。アナログで描いた下絵を取り込んでKritaでペン入れしているところです。画像のサイズは冒頭の漫画より大きいのですが、この段階では

OpenGLをオフにしなくても快調にペンが走ってくれています。どうしてそういうことになっているのか僕には明確な理由は説明できませんが、かろうじて思い当たるのはレイヤーの数でしょうか。冒頭の漫画は最初からブラシが重くてしょうがなかったのですが、こちらはKritaのコミックテンプレートというものを利用しています。新しい画像を作成する際にこれを選択すると枠線、下描き、主線、彩色などのレイヤーがあらかじめ分けられたファイルができてきます。

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 こんな感じです。ちなみに台詞やフキダシはこのあとGimpに移動して書き込みます。このようにあらかじめレイヤーが沢山ある状態だから動作が重くなったのか、断言はできませんが今の所それくらいしか思いつきません。してみると上の一枚絵もこの後彩色に入ってレイヤーをどんどん増やしていくとOpenGLをオフにしなければいけなくなるのかもしれません。

 

回も実際に絵を描き始めるまでに色々回り道をしてしまいました。同じソフトでも環境が変わると微妙に挙動が変わったりするものなのですね。Linuxディストリビューションは実に多種多様でつい色々試したくなって頻繁に乗り換えをしてしまっていましたが、こんなふうにひとつのソフトとじっくり向きあうとなるとそういう遊びもそろそろ控えたほうがいいのだろうかとも思います。

 また今使っているパソコンは購入時にはネットとメールができればいいくらいなつもりでそれ相応のスペックのものを選んだのですが、このようにお絵描きの比重も大きくなった以上、次にはKritaをぬるぬる動かせるくらいのものをチョイスしなけれいけないと思い至りました。

 現時点では懐具合の関係で「次」の予定が立っておりませんもので、

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 今日のところはひとまずこんな感じで。