ヤマイの反省の話題

ヤマイの反省の話題

エロ漫画家の苦悩と反省のおはなし

液晶タブレットさえあれば何もかも上手くいきますよ、多分

和2年最初の記事であります。近頃更新を怠けがちであったのでできればもう少しペースを上げたいものです。年明け最初の記事で続きものというのもあれですが前回の記事からの続きになります。多分前の記事をお読み頂かなくも大丈夫な内容になっていると思いますがそれでも読んで頂ければ嬉しいので紹介させて頂きます。

 

yamai-manga.hatenablog.jp

  ごく簡単にまとめますと自分が描きたいと思っている線を描ける道具を探す時に初めからそういう線が引けるように作られた道具よりそういう線を引くのにちょっぴり努力が必要な道具を選んだ方が良いというお話でした。

チカワ新ペン先スクールGが僕にとってはそういう道具であるということが分かってとても楽しいペンであると思えるようになった時、ふと思い返すところがありました。

 ペイントソフトのペンでも自分は同じことをしていた、ということです。

 デジタル環境のみで漫画やイラストを描きあげる練習をこれまで従来型のペンタブレット、俗に言う板タブで行っていましたがどうにも上手くいかず僕はそれを自分との相性ですとかペイントソフトにおけるアナログ画材の再現性の低さのせいにしてしまっていたのですが、アナログ画材のチョイスと同じくデジタル画材でも初めから自分が描きたい線の太さに設定してしまっていたのです。つまり僕の場合ブラシ径をかなり細めに設定していたわけです。

 ペンタブレットには筆圧を感知する機能が備わっていましてその能力の向上も日進月歩であります。僕が初めてペンタブレットを買った時には筆圧感知レベル2048がトップクラスでしたが現在はレベル8192が当たり前となってきています。このレベルになるとこちらの筆圧の変化をかなり敏感に拾ってくれまして、特に弱い筆圧の時に絶大な効果を発揮します。これを生かさない手はないはずなのに僕がそれまでやってきたことはまさにせっかくの筆圧感知を蔑ろにする行いだったのです。

 そしてタチカワ新ペン先スクールGのお陰でそのことに気付くことができたのであります。

 試しにClip Studio Paint以下クリスタにてペンツールはそれまであまり使ったことのなかったGペンを選び、ブラシ径をこれまでより倍くらいに設定して筆圧の変化によって自分が描きたい線を描くように心がけつつ手を動かしてみました。気持ち的にはデジタル版の新ペン先を使うような感じです。

 結果「ああなんだ、こうすればよかったのか」と、喜んだりそれまで無駄にした時間を悲しんだりすることとなりました。

 

うなってくると近い将来の漠然とした計画として薄ぼんやり願望込みで思い描いていた「漫画・イラスト作業工程の完全デジタル化」が自分の中でにわかに現実味を帯びてきます。僕はより真面目に液晶タブレットの購入を検討し始めました。

 タブレットと言えば日本のメーカーワコムの製品しか選びようがなかった少し前まではこれは金銭面での大きな覚悟を必要とする計画でした。しかし現在ではかつては価格くらいしかワコムに対抗し得る要素がなかった海外メーカーの製品が近年急速に高性能化してきており、「総合的にはワコム製品には及ばない」という評価もありつつもプロが仕事で使用するのも多分問題ないレベルの商品が続々リリースされております。また最近ワコムからも明らかに海外タブレットキラーとして位置付けられていると思しき比較的買いやすい価格設定の製品が発売されたりして覚悟のハードルもずいぶん低くなってきています。

 デジタル画材との付き合い方が少し分かってきた僕は決心しました。より高額、高性能な製品を買うつもりで積み立てていた資金を取り崩し、とりあえず今の資金で買える液晶タブレットを手っ取り早く買ってしまおうと。

 候補を選定し始めた矢先、たまたま閲覧していたサイトに貼り付けられたアマゾンの広告に目が止まり、早速そちらに飛んでみればその商品のタイムセールが真っ最中ではありませんか。通常より2万円ちょっと安い。数時間迷ったり人に相談したりした後ついにそれをカートに放り込みました。それがこちら。

 

  海外勢の中でも代表格の一つである中国のHuionの製品であります。ちなみにこちらの製品、現在ではマイナーチェンジしてより性能が向上しています。上記の商品を購入して程なくの発売だったので少しばかり悔しい思いをしているところです。購入をご検討の際にはこちらの方が当然良いでしょう。

 

 

んなわけで思っていたよりいくらか早くフルデジタル作画への道が開けてきました。早速液晶タブレットで何か描いてみました。

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 2020年の年賀状用に描いたものです。またすでに漫画の方も1本描いております。実際に手を動かしてみて色々思うところもあったので、次回はこの液晶タブレットについてもう少し詳しく書いていこうと思います。