ヤマイの反省の話題

ヤマイの反省の話題

エロ漫画家の苦悩と反省のおはなし

自己紹介に代えて、あなたが読んだ事もない漫画のあとがき その2

 またもご機嫌をうかがいます。

 前回に引き続き、今回もウェブから読んで頂ける僕の作品集の収録作品の解説など書き連ねていこうと思います。今回取り上げるものは前回とは異なり有料コンテンツですので本来なら前回以上に張り切ってリンクを貼りまくり、少しでも多くの方に読んで頂けるよう取り計らいたいところです。 なのですが、問題は今回の作品集が18歳未満は閲覧禁止のまごうことなきエロ漫画であるというところです。全年齢に開かれているこのブログからのアクセスを容易にしてしまうのは流石にためらわれます。というわけでまかり間違って興味を持って下さった素敵な方におかれてはお手数ですが、僕の名前や作品名で検索をかけて頂くとわりと頭の方で引っかかってくると思いますので、どうかよろしくお願い致します。

 

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   学園セックスガーデン(しつこいようですが成人向けです)

 タイトルは隠しようもないのでアレですが、画像の方は修正を入れさせて頂きました。コアマガジン様からのリリースで只今電子書籍配信サービス各社にて絶賛配信中でございます。「コミックメガプラス」、「漫画ばんがいち」に掲載された作品の中から、タイトルが示すようにハイスクールものばかりをまとめております。

 それでは以下、今回も掲載順に解説していこうと思います。

 

『いわないけどだいすき』

 僕はどちらかというと出るところの出た女性が登場する漫画を描く事が多いのですが、この作品ではペタンとした体型の女の子に挑戦しております。読み返してみるとプロポーションのバランスのとり方に苦労している様子が伺えます。キャラ作りの部分でもこれまで余り描いた事のない、無口・無表情キャラというやつに取り組んでみました。

 

『ふたりの曲がり角』

 上の表紙イラストの女の子が登場する作品です。『いわないけどだいすき』にチョイ役として登場したヒロインの妹を主人公に据えております。当初はそういう展開の予定は全くなかったのですが、編集者さんからそういうお話を頂きまして、ちょうど僕自身もキャラを形にしてみるとちょっと気に入ってぼんやりとそういうお話を構想していた所だったので、なかなか良い巡り合わせでした。

 

『生徒会室のよろめき』

 『○○のよろめき』なんてこれまた古めかしい響きですが何だか妙に好きで度々作品のタイトル案として各社の編集者さんに提案しておりました。多分採用されたのはこれが初めてではないでしょうか。とにかくぎこちない、互いの感覚を確かめ合うような行為を描きたかったのですが上手くいきましたでしょうか。

 

『不機嫌なお嬢様』

 ひたすら正統派のツンデレを描きたいという事で作ったお話です。まあとにかく全編それだけで押し切ったので他に書く事もありません。えーと、あとはそうですね、女の子の髪型がツーサイドアップです。これもツンデレの標準仕様という事でいいでしょうか。

 

『風の色は青』

 僕は片目を前髪で隠した髪型の女の子が好きでして、アニメ、漫画等でそういうキャラが登場するとつい注目してしまうのです。

f:id:yondokoro:20150913112736j:plain 要するにこういう髪型なんですが。

 必然的に自分でも描いてみたいとなりまして、もうほんとにそれだけのお話になりました。ヒロインの名前が某有名フィギュアスケート選手がお参りしてその後その選手のファンも大勢詣でるようになった事で有名な

神社の名前から取られていますが、これは僕があの神社にほど近い所に住んでいて名前に馴染みがあったから、というだけの事で他に意味はありません。

 

『図書委員の胸』

 クールでメガネで巨乳で相手の男より背が高く、少々思い込みが強くて愛情表現が軽く病的、とやや詰め込み過ぎな感もある女の子のお話です。このうち背が高いという特徴はネームの最終段階くらいで付け足されたものでした。冒頭の満員電車のシーンをよりエッチっぽく見せたいという事で加えたのですが、結果として一番効果的なキャラ付けになったかもしれません。

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『乱暴なキューピッド』

『乱暴なキューピッド 淫蕩♡教諭』

『乱暴なキューピッド キューピッドも恋をした』

 他人の恋愛成就の世話を焼くことにフェティッシュな執念を燃やすお嬢様口調でデコ出しヘアスタイルの少女、道元寺瑠魅奈が活躍する3部作です。

 「どう見てもお互い好き合っている女教師と生徒を他の生徒が無理やりくっつけようとする」というお話を思いついた当初には不特定多数の生徒達が共謀してそういう挙に出るという展開を考えていました。しかし編集者さんからそれではお話として弱いのでキャラが強いのをひとり出した方が良いという意見があり、結果生まれたのが瑠魅奈でありました。デコ出しというのも確か編集者さんから出たアイディアだったように記憶しています。おでこのラインを描くのに結構気を使いました。

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 意図しないところから生まれたキャラではありましたが思いの外動かしやすく、愛着の持てるキャラになってくれまして、こうして3本も描かせて頂けました。機会があればまた彼女の物語を作ってみたいです。

 

『感音』

 「かのん」と読みます。ヒロインの名前です。

 エロ漫画の行為シーンで女の子があたかも行為の実況中継でもしているかのごとく自分の状態をしゃべりまくる演出をよく見かけます。僕も一度そういうのをやってみたいと思いまして、それじゃそういう展開に持っていくためにすごくおしゃべりな女の子という設定にしよう、なら男の子の方は対象的に無口という事にしたらいいかな、といった具合にお話を作っていきました。ヒロインの名前も何となく物語を象徴するようなものにして、よしこれで何もかもうまくいったとほくそ笑んだわけですが、肝心の行為中の実況をうまくさせる事ができませんでした。

 

『Fragrance of Your Heart』

 この作品は上の方で紹介しました『ふたりの曲がり角』のように、ここには収録されていない作品に登場するチョイ役キャラをメインヒロインにしたものです。そちらの方はすでに別の作品集に収録されているので単独での掲載となりました。前作のヒロインもちょっとだけ登場しております。ある種の超能力を扱った作品ですが、それをできるだけさり気なく描写するように気をつけています。

 

 「あなたが読んだこともない漫画のあとがき」、あともう1回だけ書かせて頂こうと

思っておりますのでお付き合い頂けるなら誠にもって幸せであります。

 ひとまずこんな所で。