ヤマイの反省の話題

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エロ漫画家の苦悩と反省のおはなし

【補足記事】右クリック「管理者権限で開く」は使えないことが多いかもしれないので

 はじめに

回は前に公開した記事からLinuxのファイルマネージャーに関する記述を補足する内容になっています。なんなら前の記事に加筆する形をとっても良かったのですが前回のメインの内容はあくまでペンタブレットについてでしたのでLinux関連の記述を増やすと読みにくくなるかと思い独立した記事にする次第です。

  前回の記事を未見の方はそちらを先に読んで頂いた方がより分かりやすいかと思います。
yamai-manga.hatenablog.jp

の記事で僕はXP-PenのペンタブレットLinuxを入れているパソコンで使うべくLinux用ドライバーをダウンロードしたのですがこちらのドライバー、.shファイルを管理者権限で実行することで起動するちょっとばかし面倒なものでした。ここで僕は当時使っていたUbuntu MATE標準のファイルマネージャーCajaを使い右クリック「管理者権限で開く」を選択という起動の仕方を紹介したのでした。そしてこの機能は現在は恐らくUbuntuやそのフレーバー、同系統のディストリビューションの多くで使用できるはずと書きました。

 ところがあるきっかけでもしかしたらそうではないのでは?と思うに至ったのです。

きっかけはOSの乗り換え

まずは現在までのLinux遍歴

Linuxのユーザーとしてはかなりライトな部類に入ります。過去記事に度々書いている通り操作も基本的にGUI頼みで常に端末エミュレータを出しっぱなしにして主だった操作をすべてコマンドでこなすなんてことはとてもできません。使うのは日本語環境の構築が楽でネットで一番楽に情報を拾えるUbuntuの系列ばかりでそれもUbuntu 12.04の頃あたりからは通常版へのアップグレードが面倒臭くなってLTSを長く使い倒す系で今日まで来ています。

 まあそれだけLinuxがライトに使えるものになってきたということですので皆さんにもぜひ一度試して頂きたいところであります。

 

 そんなところで本年2020年は2年に一度のLTSがリリースされる年ということでそれまで使っていたLinux Mint 19.3からUbuntu MATE 20.04LTSに早速乗り換えましてそこで前回XP-Penのペンタブレットを使える環境を整えてみたのでした。

 僕としてはUbuntu MATEは暫定的な導入のつもりで本命はUbuntuのLTSをベースに開発されるLinux Mint、今回はその20であると考えていました。ですからMint 20がリリースされると早速そちらをインストールしたのですが、これが何故かどうにもうまくいきませんでした。過去に経験したことのない細々した不具合が出てその中でもシャットダウンに30分近くかかってしまうという謎の現象をどうにも解消できず、ついにMint 20を諦めて過去にも使ったことがあるXubuntuの20.04LTSに再度乗り換えたのでした。

 

 Xubuntuは嘘のように快調に動いてくれまして僕の心を癒やしてくれました。Ubuntuのフレーバーの中では軽量化に主眼を置きつつもLubuntuほどには徹底していなくてGUIの適度な親切さが維持されているXubuntuはとても気に入っているのですが、唯一つ外見が今ひとつ垢抜けないという不満がありました。Ubuntuの系列は外見のカスタマイズはとても簡単に行えるので勿論そこのところも自分でいじってはいたのですが、そんな中ネットでXubuntu関連の調べ物をしている時にVoyagerなるXubuntuをベースにしたフランス産ディストリビューションを知り、衝動的に再々度の乗り換えを敢行したのでした。

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  こちらがVoyager 20.04LTS、フォント以外はほぼデフォルトの外見です。本家Xubuntuと比べるとオシャレ度が幾分アップしています。DockランチャーアプリのPlankが標準装備されていたりして使いやすさも向上しています。

 というわけでVoyagerはかなり気に入ったのですが一つ問題がありまして、それがつまりファイル操作をするにあたって右クリック「管理者権限で開く」が使えないことだったのです。

まずは問題の解決を試みたのだが

 これを何とかしておかないと前の記事が嘘になってしまうのでこの機能を右クリックメニューに加える方法を検索してXubuntuのファイルマネージャーThunarにおける対策を発見し早速試したのですがこれが全く無反応。さらに調べていくとどうやらここで必要な「gksu」というコマンドがUbuntu 18.04の頃に廃止されてしまったとのことでした。代替の対策として「pkexec」を利用するなどの方法をネットで見つけることができましたがライトなユーザーには少々難解っぽい。こちらを何とか理解するのは今後の課題としても結果として嘘を書いてしまったということにはなってしまったので何とかてめえの尻を拭っておかねばとなった次第であります。

端末からファイルを実行してみる

んなわけで端末からsudoコマンドでペンタブレットのドライバーを開くやり方をご紹介するのですが、実のところこのXP-Penのドライバーの動かし方をネットで調べた時に多くのサイトで紹介されているのはこのやり方でして、こちらこそが正当であるというか、前の記事はこのやり方に対しこんな方法もあるよというのを示す意図もあったりしたもので、今更書く意味があるのか?と思ってしまわなくもないのです。でもここはまあ一種のけじめとして、念のためとして書いていこうと思います。

 

 XP-Penのサイトからペンタブレットのドライバーをダウンロードするまでの所はここではリンクを貼ってある過去記事をご参照くださいということで割愛します。

 

 まずはダウンロードしたファイルを解凍して出てきたフォルダを開いておきます。端末エミュレータを出してそちらにはsudoスペースと入力しておきます。フォルダの中から「Pentablet_Driver.sh」というファイルを端末の方にドラッグ&ドロップしますと下の画像のような状態になります。

f:id:yondokoro:20200810220800p:plain ところでこういうやり方今まで僕は知りませんでしたが皆さんはご存知でしたでしょうか。僕は今までこういう時にはいちいちファイル名をタイピングしてスペルを間違えて「そのようなファイルはありません」なんて端末にダメ出しされて焦ったりしておりました。

 後はエンターを押すとパスワードを求められるので記入してエンター、これで無事ドライバーが立ち上がります。

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 後の操作は過去記事を見て頂ければと思いますが、一つだけ書いておくと「Mapping」のタブを開いたところ今回も初期状態でLeftモードになっており右手でペンを持っているとペン先があらぬ方向へ動くのでRightモードにチェックを入れておきます。

 

というわけで

く予定のなかった記事を急遽書き上げました。右クリック「管理者権限で開く」は僕的にはとても便利な機能で色々なディストリビューションで使えるようになってほしいと思うのですが多くのLinuxユーザーにとってはそれほど必要なものでもないということなのでしょうかね。現在の自分の環境でこの機能が使えないのは少し残念ですがここまでの試行錯誤で色々と新しいことを知ることができましたし、何よりVoyagerと出会えたのも収穫でありました。自分の中のLinuxディストリビューションのランキングが今回大きく変動しました。

 

 といったところで今回はこの辺で。