ヤマイの反省の話題

ヤマイの反省の話題

エロ漫画家の苦悩と反省のおはなし

作品の告知と年末の挨拶

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成29年ももうすぐ終わろうとしています。今年も色々とろくでもない年になりましたが、そのろくでもなさは主に僕自身の不徳と怠惰に起因するものなのでそこを差し引けばそれほど運の悪い1年というわけでもないと言えるかもしれません。詳しくは書きませんが今ももっと辛い試練に立ち向かっている友人を知っているので我が身の不運は嘆くようなレベルのものではないと思っておかなかればいけないと思いますし、自分が幸運だと思いこむことの効能もきっとあるのではないかと思うのです。

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絵が語る言葉に耳を傾けたい漫画

回は人様の作品、しかも作者様本人からサイン入りで頂戴した本であります。頂いたのが発売後間もない9月でしたので作品の宣伝という観点から本当はもっと早く取り上げるべきであったろうと反省しきりであります。僕のブログに宣伝効果というものが全く期待できないという点を差し引いても反省しきりであります。

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僕が好きなのは「絵を描くこと」であって「紙に描くこと」ではないはずだが

ずは宣伝など。といいますかこれこそが本題です。10月31日より配信が始まっておりますコアマガジンさまの『WEB版漫画ばんがいち』Vol.14に20ページの作品『おっぱいと理科室』を掲載して頂いております。小学校時代の記憶をたどっていたらいつの間にやらこんなことに…といった感じのお話になっております。

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映画を観ることは自分の思い込みを観るということなのか

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1976年公開のジョン・ギラーミン監督による映画『キングコング』は今となってはピーター・ジャクソン監督による2005年版ほどの驚きも1933年のオリジナル版ほどのワクワク感もない何とも中途半端な作品という評価になってしまっているようですが当時は日本でも大作扱いで派手に宣伝され、興行的にも成功を収めています。その頃の幼い僕は劇場では観られませんでしたが後にテレビ放映された時には家族揃ってかなりワクワクしつつ鑑賞した記憶があります。

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人生における恋愛の重要度がよくわからない

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らゆる表現分野において恋愛というのはとても大きなテーマです。とはいうものの消費者としての自分は恋愛それ自体がテーマの作品にはそれほどお金を使った覚えがありません。例えばポピュラー音楽において恋愛というやつは他のテーマと比較するとアンバランスなほどに巨大な柱ですし、僕も切ないラブソングに胸を締め付けられたい時というのが確かにありました。しかし中二病期には洋楽に耽溺して「日本の音楽ってのは何だってこう浮ついた恋愛のことばっかり歌ってるのかな。それに比べて洋楽ロックは…」などと至ってありがちなクソ寒い感想を抱いたりした人間の性根がまだ完全に矯正されていないのか、現在もラブソングばかり歌っている人からはつい距離を置いてしまいます。

 漫画やアニメ、映画、小説ともなるとなおのことです。しかしそういう要素を全く必要としていないかというとそういうわけでもなく、作中に登場する可愛い女の子に胸をときめかせたり恋愛描写を副菜として楽しんだりということもあったりするわけです。

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規格外になりたいなんて滅多なことはこの作品を読んだ後では言えない

画を描かせて頂いている身としては一度くらい漫画を作る上での定石を無視したような型破りな作品を描いてみたいなんてだいそれたことを思ったりします。しかし僕の如き非才凡庸の徒が己の力量を顧みずそんなものに挑んでみてもたいていろくな事になりません。それで色々と手痛い失敗もしたものです。

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デジタルのお絵描きにおける忘れられつつある技法

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画やイラストなどをパソコン上で仕上げるようになってからは画材店に足を運ぶ頻度もめっきり減りました。以前は漫画を描くことイコールスクリーントーンを買いに行くことでありました。それも末期にはネット通販で済ませていましたから、何と言いますか律儀に一歩ずつデジタル化を進めてきた感じです。

 トーンを貼る作業自体は嫌いでしたが店頭でトーンを選ぶ時間はけっこう楽しかったですね。ああいう実体のあるものに触れてそれを収集するという行為はデジタルネイティブな皆さんには全く無意味なものに思えるのかもしれません。情報の伝達媒介に過ぎないものに何らかの価値を見出してありがたがる人種は絶滅するとは言いませんがそれに近い状態にはなり、野生動物と違ってそのことを危惧もされないでしょう。

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